制作過程(グリザイユもどき)

今までと描き方と塗り方を変えてみたので、自分の記録のために制作過程を残します。一応塗り方はグリザイユ画法っぽいやつだと思います。

  • グリザイユ画法について正確な情報を記載している訳ではありません
  • カップリング要素を含む絵ですのでご注意ください(邦良)
  • 軽度ですが出血の表現があります

下書き

邦良の絡み絵を描きたいと思い立ったので、「ハグ」などのワードで画像検索したり、手持ちのポーズイラスト集を見ながら描きました。「吐血したしぼりんを心配する劉邦」というテーマなのでイチャイチャではなく若干不安な感じを目指しました。劉邦はとても動揺しているのですが、しぼりん的にはいつものことなのでそんなに気にしておらず、温度差に付いていけてない感じです。

この時点で色を付けてバランスを見ます。体が絡み合ってる絵に不慣れなので、どっちがどっちのパーツか間違えないようにするためでもあります。

清書

先程の下書きの不透明度を下げて、上側に配置したレイヤでなぞるようにして線画を作ります。この時点でバランスを修正したり、物足りない部分を加筆したりしています。それにしても二人とも毛量が多いですね。使用しているペンはこれです(前も紹介したと思います)。純黒ではなく、RGBをそれぞれ80くらいにした灰色です。線画のレイヤーモードは【通常】です。

下塗り

選択ツールなどを駆使して人物ごとに塗り分けます。と言いつつ、私はまたもやペンと消しゴムでゴリゴリと手作業で塗ってしまいました……。線画を綺麗に描くときれいに塗り潰せるとわかっていても、どうしてもこういう描き方をしてしまいます……。わかりやすくするためレイヤーカラーで分けていますが、実際は二人ともRGB40~50くらいの灰色です。今回はモノクロの状態で影まで塗ってしまいたいので、パーツごとの塗り分けは後回しにしています。下塗りレイヤーのモードは【通常】です。劉邦としぼりんのレイヤーは別ですが、同じフォルダに入れてあります。

下塗りフォルダの上に【乗算】レイヤを作り、RGB40~60くらいの灰色で影を入れていきます。下のレイヤーでクリッピングしておけばはみ出しません。影には標準のエアブラシと、これを使っています。影は塗るだけではなくて、透明色を選択したブラシで削って形を整えるといい感じになります。

影レイヤーの上にフォルダを作り、フォルダのモードを【オーバーレイ】にします。そのフォルダの中に【通常】レイヤを入れて、各パーツごとに色を付けていきます。このフォルダも下のレイヤーでクリッピングする設定にしておきます。若干色あせた仕上がりになりますが、後でカラフルにするのでここでは気にしません。

カラフルにしていきます。

  • 下塗りレイヤーの上に【オーバーレイ】のレイヤーを作り、肌色など赤みが必要な部分にはくすんだ赤、髪や服など青みが欲しい部分にはくすんだ青を入れます。この絵の場合だと、肌としぼりんのストールと劉邦の髪は赤、しぼりんの髪は青を入れています。
  • パーツごとの色塗りレイヤーの上に【ソフトライト】などのレイヤーを作り(光系のレイヤーならお好みでどれでも大丈夫です)、色の変化を付けていきます。例えば、劉邦の髪の光が当たるところにはオレンジを、陰になるところには紫を入れています。
  • 全てのレイヤーより上に【通常】レイヤーを作り、加筆していきます。しぼりんの血とか二人の後れ毛、ハイライトはここで入れています。後れ毛やハイライトを入れたいところの色をスポイトで取り、カラーサークルかカラースライダーで白に近づけた色を作って塗ると自然な感じになります。
  • しぼりんのひらひらのインナーは【オーバーレイ】のレイヤーを作り、がしがし描きました。

背景に彼岸花を入れようと思ったのですが、上手く馴染まなかったし春なのに秋の花を入れるのも気分が乗らないな~と思ったのでただのグラデーションになってしまいました……。背景の色をスポイトで取り、一番上に【通常】レイヤーを作ってエアブラシで人物のふちを軽く塗りつぶすと背景になじみます。あんまり体を塗りつぶしてしまうと幽霊というか儚すぎる感じになってしまうので、髪の毛やひらひらと飛び出たパーツ以外は控えめにしておいた方がいいと思います。あと、【加算(発光)】レイヤーなどでほわほわとした光を入れます。これも入れすぎると成仏シーンみたいになってしまうので控えめがいいです。

最後に、グラデーションマップやカラーバランスなどで色を調整して完成です。いつも通りピンクっぽい仕上げです。でも想定よりシリアスな雰囲気になってしまったので状況不明な絵になってしまいました……。

自分用メモですが何か参考になれば幸いです。ほぼ理屈ではなくてパッションで描いてしまっていますが……。

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